矯正治療中のデンタルケア

矯正器具も様々な種類があります。ここでは主に表側にブラケットを装着した際のデンタルケアについて考えていきましょう。
 
食後のブラッシング。
生活環境によって時間のかけ方は様々ですが、
歯列矯正前と矯正中では、重要度が上がってきます。
 
「食べ物が詰まる」
「虫歯になる可能性がある」・・・など
 
鏡で口腔内をチェックする回数も増えてきます。
 
「食べ物が詰まる」といえば
ブラケットとブラケットの間やゴムの周囲。
ワイヤーがあるので、通常の歯ブラシではケアしにくい部分です。
 
そこで矯正歯科用の歯ブラシ。
いろんな種類がありますよ。
 
・3列の歯ブラシの断面が屋根型 凹
・3列の歯ブラシの断面がU字型 凸
・2列の歯ブラシ
・ワンタフト(とても小さいヘッド)
・歯間ブラシ(サイズは様々)
 
どれを使ってもらってもお好みでいいと思います。家庭用はもちろんのこと外出先でもお使いできるようをお持ちいただけていると安心です。

虫歯にならないために

矯正治療中の磨き方はどうあるべきでしょうか。歯ブラシの当て方にも工夫が必要です。
①矯正装置の正面から
②斜め上から
③斜め下から
という3方向からのブラッシングを心がけてください。いかに歯ブラシが歯面やブラケット周囲に触れているかが重要です。
 
また、歯と歯茎の間はブラケットの陰になり、プラークの宝庫となります。さらに歯ブラシの毛先が入りにくいところなので、
この場所のブラッシングを怠ると虫歯や歯周病になる恐れがあります。歯茎の部分は敏感ですから、硬い毛先ですと、磨きにくいかもしれません。
種類を選んで、優しく磨きましょう。
 
磨いた感じがしないと、力強くブラッシングされる方もいらっしゃいますが、力はそんなにかけないでくださいね。歯と歯茎の境目は優しくなぞるように動かすだけで、汚れは取れてきます。
 
そして何よりも就寝前のデンタルケアが一番大切です。
 
時間をとって、歯磨きできる環境を作れるように心がけてみてください。ゆっくり鏡の前で歯磨き。最後はデンタルリンスで仕上げましょう。
 
矯正治療中は、違和感も多く、気分が上がらないこともあるはずです。そんな時は、いろんなアイテムを試しながら、デンタルケアを楽しんでみましょう!